保険コラム

マイナス金利政策による貯蓄型保険の運用利回り低下

2019/11/24

貯蓄型保険での資産運用

50歳以上であれば、一時払い養老保険などの貯蓄型保険が、かつて高利回りの投資であったことを覚えて人が多くいるでしょう。その過去の経験から生命保険資産運用を行うことを考えている人がいます。まるで、死亡保障に加えて運用も可能となることを望んでいるかのようです。

その考えの延長で人気となっている一時払い終身保険があります。保険料を加入時に一括して支払うことで、月払いよりも保険料が割り引かれます。一定期間を過ぎてお金が必要になった時に中途解約すると、解約返戻金がそれまでに払込んだ保険料を上回り、実質的な資産運用の効果が得られます。

解約せずに亡くなれば死亡保険金が受け取れます。資産運用と保障を同時に得られる保険でしたが、マイナス金利政策により保険会社の運用環境が大幅に悪化しました。

一部の保険会社は一時払い終身保険の取り扱い停止や予定利率の引き下げによる保険料の値上げに動き、運用利益は大幅に減りました。

外貨建て一時払い終身保険の注意点

保険会社が次に力点を置いているのが外貨建て一時払い終身保険です。加入時に円を米ドルや豪ドルなどの外貨に替えて、保険料をまとめて支払います。金利の高い米ドルや豪ドルで運用を行って、貯蓄性を高めます。

しかしながら、円建て一時払い終身保険と大きく異なるのは、収益が確定していない点です。外貨建ての解約返戻金は確定していますが、円建てに替えるときにその通貨に対して円高になっていれば、外貨建ての利回りが高くても、最終的に元本割れになる可能性があります。

逆に円安になっていれば、払い込んだ保険料を上回ることもあります。外貨建て一時払い終身保険は、為替動向で収益が大きく変化する投資商品と考えた方が良さそうです。

標準利率の引き下げ

予定利率が引き下げられたのは一時払い終身保険だけではありません。2017年4月に標準利率が現在の1.00%から0.25%に引き下げられました。この標準利率は保険会社が予定利率を決める際の基準となる利率です。実際に予定利率が下がるかどうかは各社の判断によります。

仮に予定利率が下げられれば、個人年金保険学資保険などの貯蓄性の保険については保険料が引き上げられ、貯蓄性が低くなります。

加入目的を明確して保険選びをする

生命保険の加入について、以前は保険会社の営業員の勧誘によるものが多くありましたが、現在ではインターネットや保険ショップでの加入が増えてきました。保険ショップでの加入の利点は、複数の保険会社の商品を比較検討した上で加入できることです。

保険ショップは気軽に相談に乗ってくれますが、あらかじめ貯蓄性など「運用」を重視したいのか、死亡保障、医療保障など「保障」を重視したいのかなど、加入の目的をある程度明確にしておかないと、店頭で勧められる保険商品に誘導されることが多くありますので注意しましょう。

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