払込期間で異なる保険料
2017/02/23
保険料の払込期間の違いによって、一時払い終身保険、有期払い終身保険、終身払い終身保険の3種類があります。保険料の払込方法により、保険料の金額も異なります。
保険料払込期間の相違による保険料の違いは大きい
有期払い終身保険は、満了を60歳や65歳とするものが多く、終身払い終身保険はあまり利用されていません。また、一時払い終身保険は、将来の保険料を一度に払い込むため月払いより割安ですが、加入時の払込額がかなり高額になります。
一時払い | 有期払い(60歳払済) | 終身払い | |
メリット | 支払総額は一番安くなります。また、死亡保障は一生涯続きます。 | 60歳以降は保険料の支払いが不要。また、死亡保障は一生涯続きます。 | 60歳払済と比べると毎月の保険料は安くなります。 |
デメリット | 加入時の払込額が高額となります。かなりの負担が生じます。 | 終身払いと比べると毎月の保険料は高くなります。 | 一生涯、保険料を支払い続けるため、年金収入のみになった場合でも保険料の支払いは続きます。 |
終身保険は死亡保障が不要になった場合、保険契約を解約して、解約返戻金を活用することができるため、どの支払い方法を選ぶべきかについてはケースバイケースで、一概にこれが良いとは言えません。
一般的に終身保険は解約した場合、解約返戻金があり、解約のタイミングによっては、払込保険料総額を上回る解約返戻金を受け取ることができます。
払込期間が短いほど(早く払い込みを終えるほど)、解約返戻金が払込保険料総額を上回る時期が早くなりますが、毎月支払う保険料は高くなります。なお、保険契約後、短期間で解約された場合は解約返戻金が全くないか、あってもごくわずかになります。この点に関しては注意が必要です。
積立重視で終身保険を選ぶ場合、単に月々の保険料で選ぶのではなく、「総額いくら払って、いくら戻ってくるのか」という解約返戻率にも注意を払い、保険を選ぶことが重要です。
年齢が同じならば、払込期間の長いほうが、毎月の負担は軽い
定期保険では保険期間が長くなるにつれて毎月の保険料の負担が増えていきますが、終身保険の場合には払込期間が長くなるにつれて毎月の保険料の負担は軽くなっていきます。
払込期間が長くなると、払込総額は高くなりますが、その代わりに毎月の保険料を安くすることができます。逆に払込期間を短くすると払込総額は少なくなりますが、毎月の保険料は高くなります。どちらのパターンが良いのかは、その人の環境や考え方次第だと思います。
保険料払込満了年齢と契約年齢
有期払い終身保険では、保険料の払込期間を定める必要があります。この保険料の払込期間は年齢によって定められる場合が多くありますが、下表のように契約年齢の区分により決められるものが多いようです。
契約年齢 | 保険料払込満了年齢 |
15歳~45歳 | 50歳払込満了 |
15歳~50歳 | 55歳払込満了 |
20歳~55歳 | 60歳払込満了 |
25歳~60歳 | 65歳払込満了 |
30歳~65歳 | 70歳払込満了 |
35歳~70歳 | 75歳払込満了 |