保険コラム

個人年金の必要性は?|種類豊富な年金保険を老後にどう生かすか

定年を迎えた人にとって長生きすることは、ある意味で「大きなリスク」になります。

当然、長生きするのは良いことですが、それだけ長く生活費が必要になり、歳をとるほど医療費なども増大するものです。

貯蓄や年金が不足するというリスクに、付きまとわれることになってしまいます。

そのリスクに備えるために効果的なのが、個人年金保険です。

一定金額の保険料を支払っていれば、契約期間中、又は被保険者が亡くなるまで保険金を受け取ることができます。

個人年金の必要性

寿命が延びて60歳を定年退職とするとセカンドライフは20年以上はあります。

セカンドライフの経済的な基盤となるのは公的年金ですが、各種統計を見ると収入に対して支出の割合が多く、その公的年金だけでは毎月不足分が生じます。

安心してゆとりのある老後生活を送るためには、自助努力による老後資金の備えをしておくことが必要になります。

その手段に多く利用されているのが「個人年金保険」です。

定年退職後の生活費の備えは、早めにはじめておくと安心です。

保険料の払い方のタイプと選び方

月払い・半年払い・年払いなどの分割払いタイプと、まとまったお金を一括で払い込む一時払いタイプがあります。

なお、分割払いタイプの保険料の決め方には、2つの方法があります。

年金建:何歳から・いつまで・いくらの年金を受け取るかで保険料を決める方法

保険料建:月1万円などの払う保険料・何歳から・いつまでを決めると年金額が決まる方法

また、基本的に加入時に年齢制限が設けられています。

積立では50~60代までに制限されていることが多く、一括なら70~80代までカバーされます。

一括を選び、早めに加入しておいた方が、返戻率は高くなるのが一般的です。

また、一括で払い込めば、保険料払込から保険金受取までの期間が短くなり、景気動向による影響を受けにくくできます。

ただし、途中解約すると元本割れする可能性が高くなる点には要注意です。

この点を考慮すると保険料は月1万円などの「保険料建」にし、ムリなく払い続けられそうな金額にすることがポイントになります。

年金の受け取りを開始する年齢は、60歳でも65歳でも、もっと遅くてもかまいません。

公的年金が受け取れるようになる65歳までの生活費に不安があれば60歳からにすればいいですし、60歳以降も働き続けるとか貯蓄の取り崩しで何とかなりそうと予想できるなら65歳・70歳にします。

ただ、あまり遅くに設定しすぎて、前倒しで年金が必要になったときに受け取れないということがないようにしましょう。

年金の受取方法は自分にあった方式を選ぶ

年金保険は保険金の払い戻し条件によって、以下のように細かく分類されます。

  • 保障期間付終身年金
  • 有期年金
  • 保証期間付有期年金
  • 確定年金
  • 夫婦年金

1.保証期間付終身年金

保険料払い込み期間が終了した後、保証期間中であれば生死に関係なく年金を受け取れる方法です。

保証期間が終わっても、契約者が生きている限り年金を受け取ることが可能です。

2.有期年金

保険料払込期間が終了した後、一定の期間年金が受け取れる仕組みです。

ただし、受取期間内に被保険者が亡くなれば、その時点で給付も打ち切りになります。

3.保証期間付有期年金

有機年金に保証期間が追加されたのが、保証期間付き有機年金です。

保証期間中は生死に関係なく、期間後は生きている間の一定期間のみ、年金を受け取ることができます。

4.確定年金

年金の受取期間が完全に固定された方式です。

保険料払い込んだ後、一定の期間は年金を受け取ることができます。

ただし、これは有期年金とは異なり、この期間内に被保険者が死亡した場合であっても、遺族が変わって年金を受け取ることができる方法です。

5.夫婦年金

文字通り夫婦のために積み立てる年金です。

払込期間が終わってからは、いずれかが生きている限り、年金を受け取ることができます。

トンチン年金は条件次第で一考の価値あり

国から支給される年金に不安を感じてか、新たな年金保険の形として密かに人気を集めているのが「トンチン年金」です。

この保険のメリットは、長く生きれば生きるほど、将来的に支給される年金の額が上がることにあります。

これは、年金加入者が払い込んだ保険料を加入者たちの間で振り分けるしくみです。

早く亡くなると、その時点で年金の支給がストップになるため、返ってくる年金の額の方が少なくなります。

反対に長生きすれば、早めに亡くなった人たちが受け取れなかった年金が配分されるため、金額が増えるのです。

確定年金のように、年金の残りを遺族が受け取れるような形式を希望する人にとってはリスクになりますが、あくまでも自分のお金として年金を考えているなら、一考の価値がある方式です。

まとめ

安心してゆとりのある老後生活を送るためには、事前に老後資金の備えをしておくことが必要になります。

備える手段の一つに個人年金保険があります。

個人年金保険の必要性は年代によって異なりますが、年代が上がるごとに必要性も高まってきます。

現在、20代や30代で老後のことはそれほど考えていない人も、いずれ個人年金保険への加入が必要になる可能性が高くなります。

年金支給開始年齢が近づいてきてから慌てて老後について考えるのではなく、できるだけ若いうちから老後の生活については考えておきましょう。

保険で準備することを考えた場合、個人年金保険のことについて色々と調べて、大まかに理解することは出来ても、多くの商品の中から選ぶのは難しいと思います。

一度プロに相談することをオススメします。

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この記事はエーエフコースの記事より転載しています。

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