生命保険を選ぶときのポイントは何ですか?
生命保険の主な機能には、万一の場合の死亡保障機能、病気やケガの入院費用や治療費用に対する保障機能、子供の教育資金や老後の生活資金といった長期的な貯蓄機能などがあります。
生命保険を選ぶポイントは、家族構成や将来の生活設計から見て、必要な保障が必要な期間カバーされているか、という点にあります。そこで、保険商品を決定する際には、以下の点をチェックすることが重要です。
保障ニーズの確認
保険選びに悩んだら、なぜ保険に加入するのかをもう一度よく考えてみてください。この点が保険選びをスムーズに進めるためのポイントだからです。この原点さえわかっていれば、生命保険は複雑でも難しいものでもありません。
自分や家族の必要とする保障が何かを確認します。保障ニーズを明らかにすることで、利用する生命保険の「主契約」と付加する「特約」の種類が絞られてきます。既に加入している生命保険があれば、その内容も確認します。
必要な保障内容の確認
保険に入る目的は、大きく分けて3点です。主に一家の大黒柱の夫や幼児のいる妻が亡くなったときに必要なお金を用意する「死亡保障」、病気やケガで入院したときに備える「医療保障」、老後の公的年金で足りない生活費を準備するための「老後保障」のことです。
必要な保障額の確認
必要な保障額は目的ごとに異なります。「死亡保障」は亡くなった後の遺族の生活費や子どもの教育費・養育費などを用意することが目的で、夫婦の職業、住まいは持家か賃貸か、そして、子どもの人数など各家庭で事情が異なります。
「医療保障」は入院したときにかかる医療費の自己負担分や雑費などを準備しておくもので、入院1日当たり5000円~1万円が目安となります。「老後保障」は現役引退後の生活費を用意するのが目的です。(公的年金があれば生活費の不足分を用意します)
必要な保障期間の確認
今後のライフプランを考えたときに、保障期間も目的ごとに異なります。「死亡保障」は夫と妻で考え方が違います。
一家の生計の主な稼ぎ手の夫は子どもが独立するまで(例として「高校卒業まで」、「20歳まで」、「大学卒業まで」など)、妻は末の子どもが自分の身の回りのことができるようになるまでが一般的です。「医療保障」は高齢になるほど入院する可能性が高くなるので、できれば一生涯が安心です。
「老後保障」は現在の日本人の平均寿命は男性79歳、女性は86歳であることを勘案して、仕事の引退後(65歳想定)、単純に考えて最低限、男性15年程度、女性20年程度の保障期間を想定した方がよさそうです。