医療保険(入院保険)
2019/10/30
医療保険とは、病気やケガで入院・手術をしたときに入院給付金や手術給付金を受け取れる保険です。死亡したときには死亡保険金(給付金)を受け取れますが、一般的には生命保険の死亡保障と比較すると金額は少額です。(死亡保険金がない商品もあります)
また、保険期間のタイプには、「定期型」と「終身型」の2つがあります。なお、満期保険金はありません。
給付金・保険金の形態について
1.入院給付金
病気やケガで入院したときに受け取れます。災害入院給付金と疾病入院給付金があります。
2.手術給付金
病気やケガで所定の手術を受けたときに受け取れます。
3.死亡保険金(給付金)
保険期間中、死亡したときに死亡保険金(給付金)を受け取れます。
4.その他
成人病(生活習慣病)特約、女性疾病特約、がん特約、退院後療養特約、通院特約など各種特約を付加することにより保障を厚くすることができます。
保険期間の種類について
1.定期型
保険期間があらかじめ一定期間または一定年齢までに定められています。(自動更新可能タイプあり)
2.終身型
保険期間が一生涯継続します。
医療保険が必要な人と必要でない人
医療保険はすべての人が加入しなければならないということはありません。病気によって入院が長くなり医療費が払えなくなる可能性がある点で医療保険の加入は必要と考える人や日本の健康保険制度は充実していることで医療保険の加入は必要ないと考える人がいると思います。
医療保険が必要な人と必要ではない人は以下のような状況において分かれると考えられます。
1.医療保険が必要な人
(1)貯蓄ができていない人
(2)小さなお子様がいる人
(3)入院したときに不安がある人
(4)自営業の人
入院したときのリスクが大きい、または想定できるという人にとって、医療保険はとても重要な役割を果たしてくれます。
2.医療保険が必要ではない人
(1)貯蓄が十分ある人
(2)支払った保険料よりもたくさんお金を受けれないと思っている人
(3)会社の福利厚生が充実している人
入院しても経済的に困らない人は基本的には民間の医療保険に加入する必要はありません。入院した時に起こりうるリスクに備えるために加入するのが保険です。他のことにお金を使われた方が有用かもしれません。
生命保険との違いについて
生命保険は、終身保険、定期保険や養老保険などの人の生命にかかわる損失を保障することを目的とする保険で、一般的に死亡時に保険金が支払われる「死亡保険」のことを生命保険と呼ぶことがあります。第一分野と呼ばれる保険で、「生命保険会社」の商品です。
一方、医療保険は傷害保険、介護保険やがん保険などの人にかける保険のことを言います。第三分野と呼ばれる保険で、「生命保険会社」及び「損害保険会社」で扱うことのできる商品です。
以前は、医療保険単独では保険を申し込むことができず、生命保険(死亡保障)とセット(特約)での扱いでしたが、2001年に医療保険のみで単独の申し込みが可能となりました。
ちなみに第二分野は、「損害保険会社」で扱うことのできる自動車保険や火災保険など損害を補てんする保険(損害保険)のことです。