介護保険のサービスとは?|保険で受けられるサービスをフル活用する!
この記事では介護保険で受けられるサービスについて紹介します。
介護保険サービスにはさまざまな種類があり、受けられる対象者も異なります。
介護保険の被保険者は要支援が2段階、要介護が5段階の合計7段階に分類され、このどれかに該当すると判断されれば、保険による支援を受けることが可能です。
ただし、それぞれの段階に応じて受けられるサービスは異なるので、その点は確認する必要があります。
公的介護保険で受けられるサービスを把握していなければ、不足している保障やサービスを把握することはできず、民間保険の利用を検討しようにも何から手を付ければよいか悩むことになります。
納得できる保険の利用は、やはり専門家に相談するのが一番良い方法ですが、都合の良いものだけを勧めてくるのではないかという不安があります。
特に下調べもせずに相談に行くと売りたい商品を勧められるだけに終始して、不満だけが残る結果になりがちです。
自分が納得できる結果を得るには下調べが必要で、そのポイントを知り、専門家に相談することで良い結果を得ることができます。
介護サービスは「介護給付」と「介護予防給付」に分かれる
介護保険で受けられる支援をまとめて介護サービスと表現していますが、これにも様々な種類があります。まず、大きく分けて、介護給付と介護予防給付の2つです。
前者は要介護認定者に対しての支援で後者は要支援段階での支援になります。
ただし、支給されるサービスの内容自体にそれほど大きな差はありません。
予防給付の場合は、施設に入所して受けるサービスがなく、自宅や支援施設に通って、支援を受けることになります。
また、介護保険では日常生活を助けるリハビリなどもその対象に含まれているのですが、予防給付の場合は、体力や身体機能を維持することを目的としたものになっています。
筋力トレーニングや栄養指導、口腔ケアなどで、健康な生活を支援してくれます。
もう一方の介護支援は、大きく分けて「居宅サービス」、「施設サービス」、「地域密着型サービス」の3つのサービスがあります。
それぞれ、本人や家族がどこでどう生活したいか、費用がどれくらいかかるかなどに応じて支援の内容が異なっています。
介護支援サービスの3つのサービスとは?
1つ目は「居宅サービス」で主に訪問サービスと通所サービスの2つがあり、前者は買い物などの基本的な生活支援に加え、介護ヘルパーなどからのさまざまな介護やリハビリなどを自宅で受けることができます。
後者は、被保険者が自ら介護施設に通い、生活指導や介護を受けるというものです。
さらに、短期入所サービスとして、一定期間のみ施設に入って介護や指導を受けることもできます。
また、自宅の改修や福祉用具の購入などへの援助もこのサービスの一部になります。
費用も含めて確認が必要です。
2つ目は「施設サービス」で、このサービスは介護予防支援では受けられません。
要介護度に合わせた施設に入所し、より行き届いた介護やリハビリなどを受けることができます。
栄養指導や運動支援など、健康な生活のためにはこの支援が適していますが、費用は高くなりがちです。
最後、3つ目の「地域密着型サービス」は、市区町村が主体となって提供しているもので、それぞれの実情に合わせた支援を受けることができます。
居宅サービスや施設サービスに近いような支援を行いますが、支援内容はより身近で、夜間の訪問や緊急時の介護などへの対応力はこちらの方が期待できます。
また、事業所にもよりますが、認知症への対応を中心としたサービスとして、居宅であれば、定期的な見守りや生活への援助、施設ならグループでのレクリエーションなどが用意されている場合もあるので要確認です。
介護費用だけでサービスを選ぶのは危険
ここまで介護サービスの内容について書いてきましたが、当然すべてのサービスで費用がかかります。
保険を活用したとしても費用の負担はあります。
参考までに介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)のうち、一時費用(住宅改造や介護用ベッドの購入など一時的にかかった費用)のこれまでの合計額をみると、平均69万円(前回80万円)となっています。
一時費用の分布をみると、「掛かった費用はない」が15.8%(前回17.3%)、「15万円未満」が19.0%(前回13.9%)と比較的費用がかかっていない割合が多くなっています。
※(参考)生命保険文化センター 平成30年度 生命保険に関する全国実態調査(前回調査は平成27年度実施)
このように決して小さい出費ではありませんが、介護を行う家族の負担も重いため、コストだけで判断するのは禁物です。
介護をする人受ける人、双方が苦しい思いをしないように、よく考えてサービスを選ぶ必要があります。
まとめ
介護保険で受けられるサービスは以下の通りです。
1.居宅サービス
(1)訪問サービス
自宅で暮らす要介護者・要支援者を訪問し、買い物や掃除などの生活支援、食事や排せつなどの介護、リハビリ・入浴などを提供しています。
(2)通所サービス
自宅から通ってきた要介護者・要支援者を施設に受け入れ、食事や排せつなどの介護、健康管理や衛星管理指導などの看護をしています。
2.施設サービス
(1)介護老人福祉施設入居者生活介護
特別養護老人ホームに利用者を長期間受け入れて、食事や排せつの介護のほか、リハビリやレクリエーションなどを提供しています。
(2)介護老人保健施設入居者生活介護
介護老人保健施設に利用者を一定期間受け入れ、医療処置と食事や排せつの介護などを提供しています。
3.地域密着型サービス
高齢者が身近な地域で生活し続けられるように、事業所のある市区町村の要介護者・要支援者に提供されるサービスです。
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この記事はエーエフコースの記事より転載しています。