介護支援の受給を考える目安とは?|介護保険利用のための条件を把握する
この記事では介護支援の受給を考える目安を紹介します。
介護保険制度は、被保険者であれば誰でもすぐに介護サービスを受けられるというものではありません。
まず、介護認定を申請して要介護認定を受けることから始まります。
公的保険の利用するためには分かりにくく面倒な手続きをする必要があります。
費用の節約のためには自ら行動することが求められます。
介護支援の受給を考える目安
介護保険と健康保険の大きな違いは、介護保険には利用のための条件があるということです。
そして、それをクリアしていると認められるまでに手続きが必要だということです。
介護保険を受けるためには、事前に要支援認定や要介護認定を受けていなければいけません。
そこで、実際にどの程度の支援が必要か判断する意味でも、まずは何ができて何が難しいのかを調べ、その対象になるかどうかを簡単に判断してみるとよいでしょう。
上図は、要支援・要介護度に対する日常生活能力の目安です。
これに当てはまることがあれば、介護支援の受給を考える必要があります
また、身体的な能力がある程度維持できていても、食事などに必要な嚥下能力が落ちていることなども考えられます。
認知能力が低下している場合や、うつなどの症状に陥っていることもあるかもしれません。
高齢の家族がいる場合は、そういった点についても注意して日々の生活をチェックしてみてください。
もし、介護や支援の必要性を感じたときは、かかりつけの医師などに相談して、場合によっては、介護保険の利用も検討することになります。
検討した結果、支援を希望するならば、市区町村役場の窓口や地域包括支援センターに行って、支援に関してより具体的に相談しましょう。
窓口ですぐに対応が必要だと判断されなかった場合でも、支援が受けられる可能性はあります。
そこで、対象者の生活や身体的な状況を細かく調べるために、基本チェックリストに基づいて質問を行います。
質問内容は、下表の通りです。
<<ケアマネジメントの基本チェックリスト>>
- バスや電車で1人で外出していますか
- 日用品の買い物をしていますか
- 預貯金の出し入れをしていますか
- 友人の家を訪ねていますか
- 家族や友人の相談にのっていますか
- 階段を手すりや壁をつたわらずに上って行きますか
- 椅子に座った状態からなにもつかまらずに立ち上がってますか
- 15分間位続けて歩いていますか
- この1年間に転んだことがありますか
- 転倒に対する不安は大きいですか
- 6ヶ月間で2~3㎏以上の体重減少はありましたか
- BMI(体格指数)18.5未満ですか
- 半年前に比べて堅いものが食べにくくなりましたか
- お茶や汁物等でむせることがありますか
- 口の渇きが気になりますか
- 週に1回以上は外出していますか
- 昨年と比べて外出の回数が減っていますか
- 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われますか
- 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか
- 今日が何月何日かわからないときがありますか
- (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない
- (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった
- (ここ2週間)以前は楽にできていたことがいまではおっくうに感じられる
- (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない
- (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
この場合、基本的に要介護認定を受けることはありませんが、一定能力低下は認められる場合が多いため、認定を受けない形で介護予防などの支援を受けることになります。
支援内容は介護予防給付と同じで、居宅サービスや通所サービスなどでの支援になります。
まとめ
要支援・要介護度に対する日常生活能力の目安により介護支援の受給が必要であるかどうか判断できます。
具体的に要介護認定がどのように行われるかについて厚生労働省がまとめた資料あるのでこちらを参照してください。
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保険について悩んでいる方は、一度保険のプロに相談してみることをオススメします。
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この記事はエーエフコースの記事より転載しています。