FAQ

保険は途中で解約すると損をしますか?

解約返戻金について

保険を途中で解約すると戻ってくるお金を解約返戻金(へんれいきん)といいます。解約返戻金のないタイプ、いわゆる掛け捨ての保険で支払った保険料はほとんど戻ってきません。代表的な例では定期保険、医療保険、がん保険などがあります。

解約返戻金のあるタイプ、いわゆる貯蓄性のある保険の場合は相応の金額が戻ってきます。代表的な例では終身保険、養老保険、個人年金保険、学資保険などがあります。ただし、早期に解約すると「解約控除」といって、解約返戻金から一定の割合を差し引いた金額しか戻ってきません。

早期であるほど解約控除率が高く、払い込んだ保険料に対して戻る金額も少なくなります。保険会社にとって費用がかかるのは新規契約をするときです。例えば、資料請求の費用や契約時にかかる人件費(契約手続きなど)が挙げられます。

契約時にかかった費用は払い込んだ保険料から徐々に回収していく仕組みになっています。こうした事情から契約したばかりのタイミングで解約をすると、積み立てに充てられた分から未回収の費用を差し引くことになるため、解約返戻金が少なくなります。

参考までに最近の個人年金保険の例では、解約返戻金が払った保険料を上回るのに10年以上かかります。

契約途中での解約は損か?

解約返戻金だけのことを考えると確かに中途解約は損すると思われます。しかし、掛け捨ての保険の場合は保障が不要になればそれまでのコストと割り切って解約することができます。

また、貯蓄性のある保険の場合でも契約当初は必要であった保険でもライフスタイルの変化によって、不要となってしまったり、保険の保障内容が年々進化している中で自分にあった保険が新たに販売されたら、現在利用している保険を解約するのはもったいないからといって払い続けるよりは早めに解約して別の保険に入るほうがよいこともあります。

保険はあくまでも万一の際の備えなので、金額の損得よりも今の状況において必要な保険は何であるかを考えるほうが重要であると思います。

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