親が死亡しましたが生命保険に入っているかを確認する方法は何かありますか?
生命保険は契約者しか把握していない場合、以下のような確認作業が発生します。事前に「加入済みの生命保険」や「保険金受取人が誰なのか」を家族で確認し合っておくことがとても大切です。
生命保険加入の確認方法
1.書類のチェック
・保険証券がタンスや金庫などにしまわれていないか。
・年に一度保険会社から送付される「ご契約内容のお知らせ」「生命保険料控除証明書」等がないか。
・会社員などの場合は、保険料を給与天引する「団体扱」にしている契約もあるため、勤務先の保険事務担当者に問い合わせてみましょう。
2.通帳のチェック
・過去、生命保険料の引き落としがないか。
3.生命保険会社の窓口への問い合わせ
契約していたと思われる生命保険会社があれば、その会社の本社または支社に、次のものを持参して、故人の氏名と生年月日で契約があるかどうか照会します。但し、個人情報保護の観点から、以下の書類が必要となる事があります。
・「死亡診断書」など死亡したことが分かる書類
・「戸籍謄本」など死亡した人と契約照会をする人との関係が分かる書類
・「運転免許証」など契約照会をする人について本人確認ができる書類
大震災による特別な照会制度が設けられる場合を除き、契約照会をする場合、基本的には個別の生命保険会社に1社ずつ問い合わせることになります。
しかし、生命保険会社は40社以上ありますので、まったく手がかりがないという場合は、弁護士に依頼して契約照会をしてもらう方法もあります。(その申し出が適当でないと認める場合は拒絶することがあります。)
なお、弁護士を通しての契約照会は、費用(少額)とある程度の時間がかかります。また、民間の生命保険会社以外のもの(JA・全労済・県民共済等の共済、損害保険など)は、それぞれ別に契約照会する必要があります。
契約している生命保険会社が分かったら、連絡をして手続きをとることになりますが、その手続きは保険金受取人がする必要があります。