がん保険
2019/11/10
がん保険はがんで入院・手術したときに入院給付金や手術給付金が受け取れるものです。がん保険では、入院給付金の支払日数が無期限となっています。そのほか、がんと診断されたときには診断給付金を受け取れるのが一般的です。
また、がんで死亡したときにはがん死亡保険金を、がん以外で死亡したときは死亡保険金(給付金)を受け取れる商品もありますが、保険金は少額の場合が多いです。
契約日から90日または3か月などの待機期間があります。この期間中にがんと診断されても保障の対象とならず、契約は無効となります。
がん保険の特徴
1.待機期間がある
生命保険の契約は契約書と告知書に必要事項を記入して、1回目の保険料の払込が完了した時点から保障が開始されます(責任開始日)。これに対して、多くのがん保険の場合、がんと診断されても保障対象外となる免責期間が存在します。
「待機期間」、「待ち期間」など生命保険会社によって異なりますが、要するに保障を受けることができない期間のことをいいます。がんを発症した人は自覚症状がないことが多いため、発症していたとしても告知段階では発症している認識が無く、がんではないと告知していることがあります。
このようなことを踏まえて、90日間または3ヶ月など、様子を見る期間を設けることで、契約の公平性を維持するという意味もあります。なお、待機期間中にがんと診断された場合、契約が無効となります。待機期間の存在はがん保険特有の制度なので注意が必要です。
2.持病があっても加入がしやすい
がん保険は対象をがんに限定しているため他の保険(医療保険など)と比較して、持病があっても加入がしやすいです。例えば、糖尿病、脳梗塞や心筋梗塞などは医療保険に加入するのは難しくても、がん保険は加入できる可能性が高くなっています。
適用されないがんとは
生命保険会社によっては「上皮内新生物」と呼ばれる初期のがんには適用されない可能性があります。上皮内新生物の場合、発生したがんが上皮内でとどまっている状態で転移の可能性がほとんど無く、手術などで切除することでほぼ100%完治するとされています。
以前は上皮内新生物の場合、保険適用外にしている保険が多くありましたが、最近では上皮内新生物の場合でも適用対象とする保険が多くなっていますので、がん保険に加入する際には、確認しておいた方が良いでしょう。
がん保険のメリット・デメリット
1.がん保険のメリット
「がん」と診断されたときや、「がん」によって入院したときに、まとまった給付金が一時金として受け取ることができます。商品によっては複数回もらえる場合もあります。
また、 入院日数に関して一般の医療保険では制限がありますが、がん保険では長い入院や再発などによる入退院の繰り返しなどにも対応できるように入院給付金の支払い日数が定められていません。
2.がん保険のデメリット
がん保険は、がんに特化した保険のため、がん以外の病気やケガは保障の対象となりません。また、一般の医療保険にはない「待機期間」があります。
一般的には、保障の開始日(申し込み、告知、初回保険料の支払いが済んだ日)からから90日間は「がん」に対する保障はされませんので注意が必要です。