三大疾病保障保険
2019/11/14
三大疾病保障保険とは三大成人病である「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定めた所定の状態になった場合に、死亡保険金と同額の保険金が支払われる保険のことです。また、この保険は交通事故に限らず、三大疾病になることなく死亡した場合でも死亡保障金を受け取れます。
ややこしいので別の表現にすると、三大疾病で所定の状態になった時に前倒しで保険金を受け取ることができる保障のついた死亡保険と言い換えることができます。(死亡保障と医療保険の二面性をもった保険です。)
三大疾病保険は高くなりがちな三大疾病の治療費に対して、一時金で備えることができます。受取回数については三大疾病すべて含めて1回限りである場合や無制限である場合などいろいろあります。
保険金が支払われる条件は?
「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」と診断されても保険会社が定めた所定の状態でなければ保険金の支払いはありません。どのような場合に支払いが行われるのか確認しましょう。支払い条件は保険会社によって異なりますが、事前に確認しておきましょう。
概ね以下のようになっています。支給のハードルは高いと思います。
1.がん
悪性新生物と診断確定されたとき
2.急性心筋梗塞
急性心筋梗塞と診断されたその日から60日以上、労働の制限を必要とする状態が続いたとき
3.脳卒中
脳卒中と診断確定されたその日から60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの神経学的後遺症および労働の制限を必要とする状態が続いたとき
保険期間について
終身型と定期型があります。終身型は一生涯の保障に加え、解約返戻金が貯まっていく利点があります。その分保険料は高くなります。
一方、定期型は加入時の保険料は終身型と比較して割安ですが、保険期間が10年、20年など定めがあり、更新時にはその時点の年齢で保険料が計算されるため、保険料が高くなります。
三大疾病のための保険の考え方
三大疾病は死にいたる病気であるだけではなく、入院期間が長くなるなど医療費が多くかかる可能性のある病気です。そのために保険で医療費に備える必要性が他の病気より高いといえます。
三大疾病の治療費に備えるための保険として考えるならば、三大疾病保障保険はまとまった一時金が入ってくるのはよいですが、がん以外の急性心筋梗塞、脳卒中の支払い条件が厳しいというデメリットがあります。三大疾病と言っても軽いものから仕事に支障が出る重い症状までいろいろあります。
軽い症状で仕事に支障が出ない場合は健康保険から保障が受けれるので、それほど大きな負担が掛かりません。支払い条件が厳しいということは重い症状であると考えられ、その重い症状に備えた保険と考えれば、三大疾病で保険料の支払いが免除されるのはメリットがあります。
ただし、三大疾病だけでなく、他の病気でもいえることですが、若くても病気になることはありますが、年をとってからのほうが病気にかかる確率が高いという事実を考慮して保険の加入を判断することが大切になります。