主契約の保険料払込方法
2017/02/28
定期付終身保険では、終身保険の部分を主契約といい、定期保険の部分を定期保険特約といいます。この主契約の保険料の払込みには、いくつかの異なる方法があります。
主契約の3つの保険料払込方法
主契約である終身保険の部分の保険料の払込方法には3つのタイプがあります。
1.平準払込
契約から保険料の払込期間満了時まで一定にして払い込む方式のことをいいます。これは、保険払込期間を通じて、同じ保険料を支払えばよいため、家計においても支出面で管理がしやすいといえます。
ほとんどの生命保険会社で採用している支払い方法で、年払い、半年払い、月払いのいずれにも該当する支払い方法なので、この平準払込方式を選択したら、あとは経済状況に応じてこの3つの中から選ぶだけです。
2.ステップ払込
契約当初の一定期間(10年間や15年間など)の保険料を低く抑え、一定期間経過後は当初より高くなる保険料を払い込む方式のことをいいます。
これには、定期付終身保険の主契約である終身保険の保険料について、最初の10年間や15年間など一定の期間は安く設定し、その期間が終了後は高く設定するというのが代表例として挙げられます。
加入時になるべく安い保険料の負担で、なるべく高い保障を準備したいという場合には適しているといえます。
ただし、通常はステップ払込方式の払込期間中の保険料は、契約から払込期間満了時まで一定の保険料を払い込む平準払込方式に比べると、払込満了までの保険料の払込総額は高くなることが多いです。
3.終身払い
保険料の払い込みが一生涯にわたって続く支払方法のことをいいます。これは、保険料の支払(払込)方法の一つで、主に終身保険や終身医療保険などで採用されており、通常、保険料は加入時から変更されることはありません。
平準払込方式やステップ払込方式のように払込期間が一定年齢または一定期間で満了する有期払いと比較した場合、毎月の保険料が低く抑えられますが、平均寿命を考慮した場合、終身払いよりも有期払い(平準払込方式やステップ払込方式)の方が、トータルの保険料の負担を軽くすることができます。
契約当初の安さ、総額の安さ
ステップ払込方式の保険料は、平準払込方式に比べると、契約当初の一定期間は低く、一定期間経過後は高くなります。なお、ステップ払込方式の保険料の払込総額は、平準払込方式に比べて、多くなります。
なお、主契約の保険料の払込方式にかかわらず、付加された特約の保険料についてはステップ払込方式を選択することはできません。
解約返戻金の額
保障額が同じならば解約返戻金は次のようになります。
1.保険料払込期間中に解約した場合
解約返戻金は、ステップ払込方式の方が平準払込方式より少なくなります。
2.保険料払込期間満了後に解約した場合
解約返戻金は、いずれの払込方式を利用された場合でも同額となります。