ネット生保

2016/09/17 2019/11/19

ネットでの通販のみで保険を販売している保険会社。人件費が掛からない分、安い保険料で提供している。商品についてはネットで理解できるようなシンプルなものが多いのが特徴。

生命保険といえば、セールスレディなどの保険販売員を通じて加入するケースがほとんどでしたが、保険業法の改正にともなって保険の自由化が進み、インターネットや通販などの新しい販売経路が開拓されたことをきっかけにして、豊富なバリエーションの商品が販売されるようになりました。

インターネットを主な販売チャネルとする「ネット生保」は、人件費が掛からない分、保険料の安さを前面に押し出すことで、必要な保障を確保しながら保険料を節約したいというニーズを汲み取り、契約件数を伸ばしています。

大量の店舗やスタッフをかかえる大手生保と比較して、圧倒的な安さを誇る保険料ですが、これは一般的に、生命保険の保険料は、保険金などの支払いに充てられる「純保険料」と、宣伝・設備・人件費など保険会社の運営に使われる「付加保険料」から成り立っているため、付加保険料部分の差が影響しているのです。

概ね保険料の差は、じつに2倍以上あります。月々の保険料を抑えたい場合は、圧倒的にネット生保が有利であることがわかります。

ネット生保の商品の特徴について

商品はネットで理解できるようにとてもシンプルで分かりやすくなっています。複雑な商品を販売しても理解するのが難しくなり、ネット経由での申込みにつながらないためです。ネット経由での申込みにつながるよう、保障内容は総じてシンプルな形を採用しています。

そして理解できるように、ホームページの内容がとても分かりやすく、親切すぎるくらい丁寧に書かれているところが多いです。

ネットでホームページを見るだけで保障内容を理解することができ、そのまま申込みまで出来てしまうというのが、ネット生保の一番の魅力と言えるでしょう。

ネット生保は勧誘などを受けることなく自由に決められるというメリットがありますが、ホームページに書かれている保険内容を自分で理解する必要があります。保険についてある程度の知識を持っていて、自分でしっかりと選ぶことが出来るという人にこそネット生保は向いています。

しかし、デメリットとして、様々な保険設計に対応するには商品タイプがまだ少ないという点です。自分のニーズに合った保険があれば問題ないのですが、営業マンがいないという特性上、複雑な内容の保険は基本的にない点がネックとなっています。

保険料が割安なことが特徴なネット生命保険ですが、必ずしもネット生命保険が最安とは限りません。とにかく安く済ませたいとネット生命保険しか見ないのはもったいないことです。他の保険と比較する必要があります。

ネット生命保険はあくまでも生命保険の選択肢のひとつ、まずは必要な保障を明確にして、自分に合ったものがあるかどうか探すくらいの気持ちで利用した方が懸命といえます。

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