リスク対策
2017/04/18
生きていくうえで起こりうる出来事を予測し、常にこれに備えることが人生を安全におくる秘訣といえます。これはあくまでも予測であり、現実はこのとおりにはなりませんが、まったくの無策よりは備えをしている方が、ダメージは少ないはずです。
ライフプラン作成
将来必要なお金を効率よく準備し、ケガや病気、家族のもしもに備えるためにはライフプランを作成することが大切です。
ライフプランは人生観や価値観に基づくものであり、将来は現在の延長線上にあるので、現状を無視したものであっては、作成されたライフプランがどんなに立派なものであっても意味がありません。
1.現状分析
まず、現在の自分の状況を知る上で、家族構成、保険の加入状況、収入や支出、資産などをまとめます。家計のお金の流れを整理することで、必要な出費と改善できる出費を把握することができます。また、自分自身を見つめ直し、現状分析することによって、将来の目標を立てることができます。
2.将来の計画
子どもの教育方針、住宅購入の希望、老後の過ごし方など、人生の夢や目標を洗い出します。何年後にどのくらいのお金が必要でいつから準備をすれば安心かが明確になります。
ライフイベントに関して、かかる費用を以下に示します。(日本FP協会資料より)
就職活動費 | 約16万円 | リクルートスーツ代、交通費、宿泊費など(全国推計値) |
結婚費用 | 約461万円 | 結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用総額 |
出産費用 | 約49万円 | 出産費用の総額(入院料、室料差額・分娩料・検査・薬剤料・処置・その他) |
教育資金 | 約969万円 | 子ども1人当たりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合) |
住宅購入費 | 約3,320万円 | 住宅の平均購入価格で建売住宅は約3,320万円、マンションは約4,250万円 |
老後の生活費 | 約28万円 | 高齢夫婦無職世帯の支出は約28万円/月 |
介護費用 | 約16万円 | 介護保険受給者1人当たり費用額は約16万円/月 |
緊急資金 | 約60万円 | 生活費の3か月分~1年分を確保(1か月の生活費が20万円なら60万円~240万円) |
リスク分析
リスクとは将来起こりうる危険のことです。将来の家計をシミュレーションすることは意外に難しいのですが、現状を把握し、子どもの成長、住宅購入などの将来の計画を明確にすることにより、保険のかけすぎや足りなさすぎにも気がつくこともあります。
希望する人生をおくるために、どのような経済的リスクの可能性があるかシミュレーションをします。ケガや病気、家族のもしものことに備える保険はこのリスク分析が最も重要です。
1.リスクの種類について
(1)死亡リスク
このリスクに偏って保険に加入されているケースが目立ちます。
(2)病気やケガのリスク
入院・治療費だけでなく、経済的リスクの大きい後遺症等による介護・就労不能状態の検討も必要になります。
(3)老後のリスク
一般的には収入より生活費が上回る為、長生きは経済的リスクの一つと考えて、計画的な貯蓄が必要になります。
2.生命保険以外でのリスク回避を検討
貯蓄・資産、家族(遺族)の収入、公的年金(遺族年金・老齢年金・障害年金)、健康保険からの給付(高額療養費、傷病手当金等)など、生命保険に頼らずにどの程度回避できるかを検討・確認します。
3.生命保険商品の比較検討
保険でカバーすべきリスクの種類や生命保険で必要な保障額が分かれば、個々のライフプランや目的にあった最適な保険商品を複数の生命保険会社の中からを選択します。信頼できるFPに相談してみるのもよいでしょう。