困ったときに役立つ保険の選び方|知っておきたい保険のあれこれ
この記事では健康体でないために保険に加入できないなど、困ったときの保険選びを紹介します。
保険は素人では分かりにくい部分が多く、どのような視点で選べばよい分からず困っている人が多いのではないでしょうか。
納得できる保険の見直しは、やはり専門家に相談するのが一番良い方法ですが、都合の良いものだけを勧めてくるのではないかという不安があります。
特に下調べもせずに相談に行くと売りたい商品を勧められるだけに終始して、不満だけが残る結果になりがちです。
自分が納得できる結果を得るには下調べが必要で、そのポイントを知り、専門家に相談することで良い結果を得ることができます。
持病があっても入れる保険とは?
保険はそのしくみ上、不公平にならないように健康状態に大きな差がある人が同じ保険には入れないように制限をしています。
そこで、健康に不安がある人でも保険に入れるように、持病があっても入りやすい保険や基本的に誰でも入れる保険などが販売されています。
現在、販売されている保険は、加入しやすさ(告知の厳しさ)によって大きく3種類に分けられます。
- 健康告知のある普通の保険
- 告知項目が少ない限定告知型(引受基準緩和型)の保険
- 健康告知がない無選択型の保険
持病がある場合、普通の保険がもっとも入りにくいですが保険料はもっとも割安で保障も充実しています。
告知が簡単になるほど、保険料は割高になり保障も限定されます。
持病があって保険に入る場合は、入れる入れないという制約があるため、どうしても簡単に入れる保険を選びがちですが、入りやすい保険ほど保険料は割高で保障も制限が多くなってしまいます。
少しでも条件のよい保険に入れるように、普通の保険から順番に加入を検討していくことをオススメします。
また、持病で入りやすい保険に入ったあとも、病気が回復していけば普通の保険に入れるようになることがあるので、状況に応じて保険の見直しをすることも大切です。
がんになったときの安心できる手厚い保険とは?
医療保険はさまざまな病気を対象とした保険で、多くの病気に対応できるような保障内容となっています。
医療保険は、良く言えば万能型ですが、悪く言えばさまざまな病気に備えられるよう浅く広く作られた保険であるといえます。
給付金が多くないため、がんになったときの高額な費用を手当することを考えた場合、医療保険では心許ないでしょう。
そこで、がんになったときの安心できる手厚い保険の一つにがん保険があります。
がん保険は、がん以外の病気には無力ですが、その名前の通り、がんになった場合、とても手厚い給付があります。
最近は、入院給付金や診断給付金だけでなく、通院治療、放射線や抗がん剤治療、先進医療などのさまざまな特約が登場し、進化しているのも特徴です。
告知書不要の保険はあるの?
生命保険に加入する際、加入する本人の健康状態などに関する告知または医師による診査が必要ですが、医師の診察や告知書なしで加入できる無選択定期保険というものがあります。
健康状態の告知が不要なので、持病や病歴があるなど一般的な保険に加入するのを諦めていた人も比較的に加入しやすい保険であるといえます。
無選択定期保険は誰でも加入できるため保険料が高く、保障内容に制限があるので積極的な加入はオススメできません。
万が一持病や病歴があり生命保険の加入を断られてどんなに探してもご自身が加入できる保険が見つからなかったときの最終手段として無選択定期保険に加入することをオススメします。
相続対策にうってつけの保険とは?
生命保険は相続税対策として有効に活用することができます。
相続人に金銭等の財産で相続させるより生命保険金という形で相続させるほうが、相続税を減額することができます。
生命保険の非課税枠「500万円×相続する人数分の金額」を、保険金額から控除することができます。
控除した分は非課税となるので、相続税の対象になりません。
また、生命保険は、相続税の納税資金の確保に不安がある場合も活用することができます。
相続財産の大部分が不動産となっている場合、保険金の中から相続分に見合う金額を渡すようなことも選択できるので、遺産分割で揉めるのを回避できます。
入らない方がよい保険とは?
保険は加入すれば、その商品が一生涯有効に機能することはなく、必要な保険はライフステージによって異なり、途中で見直しが必要となる時期が来ます。
しくみが分かりにくい保険に加入した場合、見直しが難しくなり、対策が取りにくくなっていることが多いです。
また、複雑化している商品は割高感を少しでも軽減させるため、さまざまな保障を盛り込んでいるので、不要な保障を含まれていることが多くあります。
保険のプロでないと理解するのが難しい商品はやめておいた方がよいでしょう。
まとめ
保険の加入は健康体での条件で加入できるか確認して、加入できない場合は保険料が上がるが少しずつ条件を緩和して加入できる保険を探すのがよいでしょう。
医療保険とがん保険の違いは入院・手術の保障が万能型は特化型かの違いです。高額になりなやすいがん治療に対する保障を重視するのであれば、がん保険の利用価値はあります。
相続に関して控除額の引き下げによって、納税対象者が増えていることもあり、相続対策として生命保険の利用価値があることを認識しておくと、よいでしょう。
アカウント型保険のように商品を複雑にして分かりにくくしたものについてあれこれ保障を盛り込んで保険料を高くしているもの多いので加入する際は注意が必要です。
今までの保険に加入する方法は生保レディなどの保険会社の販売員から直接セールスを受けて加入したり、ネットで自分で調べて加入するという方法が主流でした。
しかし、現在は保険のプロによるコンサル型の保険サービスが広まっており、家庭環境や収入、現在の保険の支払い状況などをチェックしたうえで、商品を選んで提案してくれるので、メリットが多い保険の買い方として注目されています。
保険について悩んでいる方は、一度保険のプロに相談してみることをオススメします。
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この記事はエーエフコースの記事より転載しています。