解約するときに注意することは何ですか?
生命保険を解約する場合、解約したら生命保険の保障がなくなることをまずは認識してください。思わぬところで解約したことを後悔する人もいます。
生命保険の解約をする場合、自分に必要な保障がしっかり確保できてから解約の手続きを行ないます。解約した後で元に戻す事ができません。
特に他の保険に加入する場合は、保険料が想定外に高くなったり、既往症があって断られたりすることもあるので、新しい保険契約が成立してから解約手続きを行ないます。
一時的な資金が必要で解約される方は、まずは貸付で対応できないのか検討しましょう。解約には様々な事情があり、保険料が高くて継続できない場合は減額、内容変更、払済保険などを検討しましょう。
解約の手続きは実に簡単です。本人が保険会社の店頭に出向き、保険証券と契約印と契約者本人を証明する身分証明書を持って、自分名義の通帳を用意していけば、書類に署名押印するだけで完了です。
見直しの要否について
解約して別の保険に切り替えるなら、まずは以下の4項目を実践して確認して手続きをしましょう。このように考えていけば、目先の元本割れにとらわれず、冷静に解約の損得が見極められます。
1.現在の保険について外せる特約を全て確認します。保険会社に連絡すれば教えてくれます。
2.「特約を外した場合の保険料」、「今後の支払保険料の総額」、「満期保険金」を確認します。
3.「新たに提案されている特約のない保険の保険料」、「今後の支払保険料の総額」、「満期保険金」を確認します。
4.上記 「2」と「3」を比較して、どちらのほうが得かを比べます。
こうすれば比較的簡単に見直しの要否が判断できます。
「保険料が○○円安くなります」には注意
「月々の保険料が○○円安くなります」「保険料の総支払額が○○万円安くなります」というようなセールストークがあります。
保険料を安くするということは、「保障額を減らす」、「保障期間を短くする」、「貯蓄性保険をなくす」など削られる部分が出る可能性が非常に高くなります。全てがこれに該当するわけではありませんが、なかなかそういったケースはありません。
「保障額を減らす」、「保障期間を短くする」、「貯蓄性保険をなくす」にしても、許容範囲を把握してから取り掛かるべきです。いざという時に「こんなはずではなかった」という現実が待っています。
無駄な保障を削れば、保険料は安くなります。しっかりとその主旨を理解したうえでの解約や変更なら、まったく問題はありません。
おいしい話には必ず理由があり、影の部分があります。保険の見直しを検討するときは、保険はあくまでも万一の際の備えであるものと心得ておきましょう。