死亡時期によって死亡保険金が変動する保険は何ですか?
死亡保険金が変動する保険としては、「逓減定期保険」「逓増定期保険」「収入保障保険(歳満了年金タイプ)」があります。また、死亡保険金額が資産運用実績によって変動する「変額保険」もあります。
逓減定期保険
逓減定期保険とは死亡保障額が次第に減っていく定期保険のことです。満了がくると保障が終了し、返戻金は0円となりますので、掛け捨てに近い商品となります。
死亡保障が徐々に減少していくため、通常の定期保険よりその分保険料が安く設定されています。子どもの成長とともに保障を減らしたい、万が一のときの保険金は、年金形式ではなく一時金で受け取りたい方には、割安な保険料で加入できる保険です。
逓増定期保険
逓増定期保険とは死亡保障額が次第に増えていく定期保険のことです。満了がくると保障が終了し、返戻金は0円となりますが、保険期間中に返戻率が高まる時期があります。
なお、逓増定期保険は経営者のための保険として多く利用されます。経営者に万一のことがあった場合に、保険金で企業の資金繰りの悪化を防いだり、円滑な事業継承に活用するなど、会社の維持や存続のリスクに備えることが可能となります。また、解約返戻金がピークとなる時期を退職時期に設定をしておくことで、経営者及び役員の役員退職金の財源確保としても活用できるメリットもあります。
収入保障保険(歳満了年金タイプ)
収入保障保険とは被保険者が死亡したり、高度障害状態になった場合に、受取人に一定期間、死亡保険金を分割した金額が年金方式で支払われる保険のことです。家族収入保険、家計保障定期保険ともいわれます。収入保障保険には被保険者が死亡時期に関わらず保険金が必ず一定期間(10年、20年、終身など)は支払われる「確定年金タイプ」や、契約期間の残存期間に合わせて支払われる「歳満了年金タイプ」などがあります。
変額保険
変額保険とは運用によって将来受取れる金額が変わる保険のことです。保険料は比較的一般な保険よりも割安で設定されています。保険料の一部が特別勘定とよばれるファンドにおいて株や債券などで運用され、その運用実績によって保険金や解約返戻金の金額が増減します。なお、死亡保険金額については運用実績に関わらず、最低保証が定められています。