保険の種類

健康体割引で定期保険はより安くなる

2017/02/16

生命保険は一般的に長期の契約になり、わずかでも安い保険料の保険を利用したいと考えます。中でも、定期保険はシンプルなしくみで、保険金額と保険期間、保険料の払い方(月払いなど)の条件を同じにすれば、簡単に比較できます。つまり、安い保険を見つけやすいということです。

保険料の安い定期保険といえば、ネットのみで販売している定期保険が挙げられます。ネットの定期保険は、営業職員を雇ったり、営業所を借りたりの経費をかけていません。そして、宣伝や広告にかける費用も抑えています。

つまり、経費を書けない分を保険料に反映して安くできるということです。ところが、年齢・性別によっては、ネットの定期保険よりさらに安い定期保険があります。

タバコを吸わない健康な人は保険料がより安くなる

リスク細分型とは、一般の生命保険より保険料算出の区分を細分化することで、リスク(死亡する確率)の低い人の保険料を安くする料率のことです。定期保険収入保障保険に導入されていることの多い料率です。

料率の区分数や名称は会社で異なりますが、一般的には標準体、喫煙健康体、非喫煙標準体、非喫煙健康体の4つに区分している会社が多くあります。保険料の割引率は高い方から順に非喫煙健康体、非喫煙標準体、喫煙健康体、標準体となります。

つまり、タバコを吸わない健康な人は保険料が一番安く、タバコを吸う人でも健康体であれば割引が適用されるということです。どの料率に当てはまるかを判断するには生命保険会社ごとに指標を設けて異なりますが、おおむね、喫煙の有無と血圧値、BMI(身長と体重のバランス)です。

タバコを吸っていないことを証明するには、対面で「ニコチン検査」を受ける必要があります。タバコを吸わずに健康に自信のある人は検討してみる価値は十分にあります。なお、タバコを吸う人はネットの定期保険のほうが安くすみます。

ネットの定期保険は安い、タバコを吸わない健康な人はリスク細分型を導入した保険が安いという先入観にとらわれてはいけないということです。必ず、自分のケースで保険料の試算をして、より安い、よりよい保険を選ぶようにしましょう。

健康体の条件

・過去2年以内など、生命保険会社の定める期間内にタバコを吸っていないこと
(自己申告とだ液によるニコチン含有量テストなど)

・血圧、BMI(ボディ・マス・インデックス)の値、尿検査の結果が生命保険会社所定の範囲内であること。BMI=体重(㎏)÷{身長(m)×身長(m)}

血圧値 最低血圧値 90㎜Hg未満 最高血圧値140㎜Hg未満

BMI値(肥満度) 18.0<BMI<27.0

(参考) BMI判定基準

低体重(やせ) 18.5未満
普通体重    18.5以上25未満
肥満1度     25以上30未満
肥満2度     30以上35未満
肥満3度     35以上40未満
肥満4度     40以上

生命保険会社の定める通常の契約引受基準において、健康状態および身体状態が良好であること。

販売当初は、割引基準となる健康状態は喫煙の有無のみで判断をしていましたが、血圧、体格や尿酸値まで加わり、割引基準が厳しくなっています。

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