保険の選び方|生活ステージに合った保障内容であるかが重要ポイント!
2019/11/24
保険選びは20代・30代・40代・50代と年代ごとに変わります。また、未婚なのか既婚なのか、子供の有無なども必要な保障内容を考える際には重要になってきます。目的に応じて契約するべき保険は異なります。
現状や将来の希望を確認し、誰のために必要な保障をいつまでどのくらい必要なのかを考え、必要保障額を算出した上で、保険商品を選ぶことが大切です。
生活を守るための保険
一家の大黒柱の死に備える保険、病気や入院時の保障を求める保険、定年後の生活の不安に備える保険が挙げられます。
1.死亡保障を準備するための保険
○定期保険
ある一定期間を保障する商品で、保険期間中に死亡した場合、死亡保険金が支払われます。終身保険に比べ、安い保険料で高額な補償を得られます。
○終身保険
保証が一生涯続き、万一の際に必ず保険金が支払われる商品で、また、解約返戻金がたまるので、貯蓄性を兼ね備えた商品ともいえます。
定期保険は比較的安く、手厚い保障が受けられます。ただし、一定期間で契約が更新され、加齢に伴って保険料が上がっていくため、長期的に利用するのであれば、しっかりと計画を立てる必要があります。
一方、終身保険は、一生涯同じ保険料のまま、同じ保障が続きます。見直したいときには解約返戻金もあるので、将来への貯蓄としても効果を発揮します。ただし、一般的には保険料は高めです。
終身保険に加入しても高い保険料を支払い続けられるのかよく考える必要があります。
2.入院時の医療費をカバーする保険
○医療保険
病気・怪我を幅広く保障し、入院時や手術時などに給付金を受け取ることができる商品です。近年では、入院時の医療費3割の自己負担分や公的医療保険適用外の治療費のほか、入院時にかかった諸経費を保障してくれる医療保険もあります。
○がん保険
がんだけに保障を絞り、がんになったときの保障を手厚く準備するための商品です。
○三大疾病保険
がん、急性心筋拘束、脳卒中の3大疾病を保障する商品。3大疾病保険は、かかった時に治療費にも充当できるよう、生前に保険金が給付されると言う点が大きな特徴となっています。
一家の大黒柱が病気になり、働けない期間ができてしまうと、収入がなくなり生活に支障を来します。医療保険に加入していれば、基本的にその保障の一部として入院保障も用意されているので、長く入院することになっても安心です。
特に、がんや三大疾病など、一部の病気については個別の保険や特約などが用意されています。これらの病気はそれだけで罹患率が高く、入院が長期化したり、医療費が高額になったりする可能性が高くなります。
3.老後の生活資金のための保険
○定額個人年金
将来の年金額が加入時に確定している年金保険です。指定の要件を満たせば、一般の生命保険料・介護医療保険料控除等は別枠で、個人年金保険料控除を受けることができます。
○変額個人年金
運用次第で、将来受け取れる年金額が増減する年金保険です。複数用意された「特別勘定」の中から、自分で種類や割合を組み合わせて保険料を運用します。
○終身保険
保障が一生涯続き、万一の際に必ず保険金が支払われる商品です。また、解約返戻金が貯まるので、保障と同時に長期的な貯蓄機能も備えています。
○養老保険
保障期間が満了すると、満期保険金が支払われる商品です。月々の保険料は高くなりますが、貯金機能に特化しています。
定年など仕事を退職したあとの生活が心配であるならば、年金保険などによる備えが大きな効果を発揮します。普通の貯蓄とは異なり、毎月定額の引き落としで、無駄遣いなどの心配もありません。
変額と定額があり、うまく運用すれば年金の額を増やすこともできます。また、養老保険のように貯金などの機能を高めた保険もあります。
当然、収入に対して保険料が高すぎると生活に支障を来すので注意する必要がありますが、将来のことを考えるならば、検討する価値のある保険です。
生活ステージに合わせた保障を選ぶことが大切
この他にも学資保険や介護保険など、さまざまな種類の保険が商品化されています。必要とされる保険は契約者がどのような状況にあり、どのような補償を求めているのかによって決まります。
たとえば、学資保険は子どもの教育費の支払いを保証するものです。契約者に万が一のことがあっても、子どもの教育費や養育年金なるものが支払われます。この場合保険料の支払いも免除になります。
しかし、すでに子どもが独立して、生計を立てている状況であれば、この後すぐに定年退職を迎える人にとっては保険加入の意味がありません。本当に必要となる保険こそ加入すべきなのです。