少ない負担で大きな保障
2017/02/02
定期保険は、終身保険や養老保険と比べて、同額の保障を得るために必要な保険料が最も安い保険です。これは、定期保険が死亡保障だけを目的としていることから、保険料が格安になっているためです。支払保険料が安いことが定期保険の最大の特徴といえます。
こんなに違う保険料
1.定期保険
保障が一定の期間内のみ有効で、基本的に「掛捨」ですが、そのぶん保険料が割安になっています。
2.終身保険
保障が一生涯続きます。このため、何歳で亡くなられても、保険金が支払われます。
3.養老保険
「保障」と「貯蓄」の両方を兼ね備えた保険です。保険期間は一定で、保険期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われ、満期の時には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。保障内容の違いにより、保険料がかなり異なります。
下の比較表で3者を比べてみると、それぞれの保険の特徴も見えてくると思います。そして、自分に必要な保障はどの種類の保険で確保すれば良いのかも分かってきます。
定期保険・終身保険・養老保険の比較表
保険料 | 保険期間 | 満期の取扱 | 解約返戻金 | 目的 | |
定期保険 | 2,480円 | 20年満期 | 保障終了 | なし | 死亡保障 |
終身保険 | 24,270円 | 60歳迄払込 | 保険金支払 | あり | 貯蓄 |
養老保険 | 43,030円 | 20年満期 | 保険金支払 | あり | 死亡時の費用や相続対策など |
※【被保険者】35歳男性 【保険金額】1,000万円
小さな負担で大きな保障の定期保険
定期保険の保険料は、終身保険や養老保険に比べて、同額の保障(死亡保険金)を得るためには最も安くて済みます。小さな負担で大きな保障を手にすることができる生命保険といえます。
掛け捨て型の死亡保険は、保険期間中に被保険者に万一のことがあった場合に保険金を受け取ることができる定期保険が一般的です。このほか、万一の時に決められた期間内で保険金を年金形式で受け取れる収入保障保険もあります。
定期保険の活用法としては以下のような事例が挙げられます。
1.保障が高額な死亡保険
子育て中など、一時的に大きな保証が必要になる際に定期死亡保険は最も適しています。
大きな保障を安価に得ることができ、また子育てが終われば大きな保証は必要なくなります。
2.収入保障保険
子育て中などに、毎月の収入を保証する収入保障保険が適しています。考え方は定期死亡保険と同じですが、こちらは毎月一定額を受け取ることができる保険です。やはり、子育てが終われば大きな保証は必要なります。
<まとめ>
掛け捨て型の死亡保険には「定期保険」と「収入保障保険」があります。
定期保険はいつでも同額の保険金を受け取れますが、収入保障保険は受け取りのタイミングによって受け取れる保険金の総額が少なくなります。
一定の保険金額を一定期間備えたい場合には、定期保険のほうが向いていますが、保障額は年々減っていってもなるべく毎月の保険料負担を少なくしたい人は、収入保障保険を選ぶといいでしょう。
死亡保険は種類も豊富なので、ニーズに合わせた比較検討をこのようにさまざまな方法を比較検討して、自分たちのライフスタイルにあった保険を選ぶとよいでしょう。